歯のカレンダー ブログ

歯科医師が解説する子どもの歯

妊娠中から18歳まで、時期ごとに保護者が知っておきたい歯の話をまとめました。歯のカレンダーアプリの記事をより詳しく解説するブログです。

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妊娠中

妊娠中の歯ぐきからの出血妊娠中に歯ぐきから出血するのはよくあることです。歯みがきはやめずに、よりやさしく、ていねいにみがきましょう。赤ちゃんの歯は今つくられています乳歯は妊娠6週ごろからつくられ始めます。バランスのよい食事が、赤ちゃんの歯の発育を支えます。つわりで吐いた直後は歯をみがかない吐いた直後に歯をみがくと、酸でやわらかくなった歯がすり減ります。水ですすいで、30分待ってからみがきましょう。妊娠中の歯科治療は安全です健診や治療は妊娠中も安全です。妊娠中期(14〜27週)がいちばん楽に通える時期です。妊娠中の歯科の薬テトラサイクリン系の抗菌薬は赤ちゃんの歯に着色を起こすことがあるため、使いません。痛み止めや抗菌薬は、使う前に相談しましょう。歯周病と早産:わかっていること歯周病は早産と関連がありますが、原因とは証明されていません。歯周病の治療は妊娠中も安全です。赤ちゃんのむし歯予防は、ご自身のお口から家族のお口の健康は、赤ちゃんのむし歯のリスクに影響します。ご自身のむし歯の治療は、出産前に済ませましょう。入院バッグに入れたいお口のケア用品ガーゼ、赤ちゃん用歯ブラシ、フッ素入り歯みがき粉、歯固めがあれば十分です。ベンゾカインや琥珀はやめておきましょう。出産後の歯科の計画産後の健診の計画を今のうちに立てましょう。母乳育児はすすめられていますが、歯が生えたあとの夜通しの授乳はリスクになります。

新生児

乳児(0歳)

おしゃぶりと指しゃぶり乳児期に吸うのはふつうのことです。3歳までにやめることを目標に。おしゃぶりに甘いものは絶対につけないでください。歯ぐずり、どこまでがふつう?よだれやぐずりはよくあることですが、高熱や下痢は歯が原因ではありません。ベンゾカインのジェルは使わないでください。最初の歯最初の歯は、たいてい生後6か月ごろに下の前歯から顔を出します。その日からフッ素入り歯みがき粉を使い始めましょう。離乳食は砂糖なしでスタート離乳食に砂糖は入れず、12か月になるまでは果汁も与えません。甘い味に出会うのを遅らせることが、むし歯予防につながります。乳歯が生える順番乳歯20本は、たいてい30か月ごろまでに生えそろいます。6か月くらい早くても遅くても正常です。哺乳びんをくわえたまま寝ない哺乳びんをくわえたまま、または授乳しながら寝てしまうと、上の前歯の歯ぐき近くからむし歯ができやすくなります。夜間授乳のあとは歯をきれいにしましょう。コップで飲む練習コップに挑戦する時期です。目標は12〜18か月で哺乳びんを卒業すること。ストローマグやコップがおすすめです。1歳の誕生日までに初めての歯医者さんへ初めての歯科受診は、最初の歯が生えてから6か月以内、遅くとも1歳の誕生日までに予定しましょう。1歳の誕生日:お口の健康チェック1歳のお誕生日おめでとうございます! 哺乳びんを卒業し、1日2回歯をみがき、フッ素バーニッシュをまだなら始める時期です。

よちよち期(1〜3歳)

フッ素は子どもに安全?決められた量を守れば、フッ素入り歯みがき粉はむし歯予防の効果が確かめられた方法です。知っておきたいポイントをまとめました。お口の中の水ぶくれと口内炎お口の水ぶくれで食べたり飲んだりがつらいときは、何よりも脱水を防ぐことが大切です。1本目の奥歯が生えてきます1本目の奥歯は、たいてい13〜19か月のあいだに生えます。溝の中までみがき、歯がくっついたらフロスを使いましょう。犬歯が生えたら、健診の時期乳歯の犬歯は、たいてい16〜23か月のあいだに生えます。定期健診を始めるのにぴったりの時期です。6か月ごとの健診むし歯は初めのうちは痛みません。6か月ごとの健診とフッ素バーニッシュで、小さな変化を早く見つけましょう。「感染の窓」は今も正しい?むし歯菌は19〜31か月の時期だけにうつる、という考え方はもう古くなっています。糖とフッ素のほうが大切です。夜間授乳を少しずつ減らす時期歯が生えたあとは、夜間授乳や哺乳びんをくわえたまま寝ることで、むし歯のリスクがぐっと高まります。少しずつ減らしていきましょう。歯医者さんに行く前の準備絵本や遊びで歯医者さんに親しみ、怖い言葉を避けるだけで、受診がぐっと楽になります。2歳:おやつはまず回数を決めようむし歯には、砂糖を食べる量とあわせて、回数も大きく影響します。食事のあいだは水だけにしましょう。キシリトールはむし歯予防に役立つ?キシリトールは砂糖より害の少ない甘味料ですが、むし歯予防の根拠は弱いとされています。最後の乳歯:2本目の奥歯2本目の奥歯は、たいてい23〜33か月で生えます。この4本がそろえば、乳歯20本の完成です!子どもが先に、仕上げは保護者が子どもが先にみがき、保護者が仕上げをしましょう。2分タイマーを使い、仕上げみがきは7〜8歳まで続けます。フッ素バーニッシュを塗る理由フッ素バーニッシュは、歯科で歯に塗る高濃度のフッ素です。乳歯のむし歯を減らすのに役立ちます。乳歯をけがしたとき転んで乳歯をけがしても、たいていは様子を見ます。抜けた乳歯は元に戻しません。3歳:歯みがき粉はグリーンピースくらい3歳からはグリーンピースくらいの量のフッ素入り歯みがき粉を使い、吐き出す練習をしましょう。おしゃぶりも卒業へ。ジュースは1日4オンス、食事のときにコップで1〜3歳のジュースは1日4オンス(120 mL)までにして、食事のときにふつうのコップで。1日中マグでジュースを飲むのはやめましょう。

幼児(3〜6歳)

歯が黒っぽい・黄色っぽいとき歯ぐき近くの黒い着色は無害で、歯科で落とせます。子どもの歯をおうちでホワイトニングするのは絶対にやめましょう。どうせ抜ける乳歯、なぜ治療するの?乳歯の奥歯は10〜12歳まで残ります。むし歯を放っておくと、痛みや感染、永久歯への影響につながることがあります。歯ぐき近くの白い線は、むし歯の最初のサイン歯ぐき近くのチョークのような白い斑点は、初期のむし歯かもしれません。今見つければ、まだ元に戻せます。歯の治療での鎮静や全身麻酔は安全?研究では、1回の短い麻酔で子どものIQに差はみられませんでした。すすめられたら、安全の体制を確認しましょう。奥歯のあいだのむし歯は見えない4歳ごろには奥歯がくっつき、そのあいだにむし歯が隠れます。毎日のフロスと、必要に応じたX線で見つけましょう。寝ているあいだの歯ぎしり子どもの歯ぎしりはよくあることで、成長とともに減ります。いびきや呼吸が止まることもあるなら、受診しましょう。歯科のX線は子どもに安全?歯科のX線の放射線量はごくわずかです。必要なX線を撮らないと、むし歯を見逃すことがあります。乳歯の奥歯のシーラント、うちの子に必要?シーラントやフッ素バーニッシュが必要かどうかは、むし歯のリスクしだいです。次の健診でお子さまのリスクを聞いてみましょう。前歯のすき間、大丈夫?5歳ごろ、乳歯の前歯のあいだにすき間ができるのはふつうのことです。大きな永久歯のために、あごがスペースをつくっています。子どもの口臭が気になる口臭のほとんどは、舌と歯垢が原因です。片方の鼻からだけにおう鼻水が出るときは、何かが詰まっているかもしれません。6歳臼歯:乳歯が抜けずに生えてくる永久歯最初の永久歯の奥歯は、乳歯のうしろにこっそり生えてきます。見落としやすいけれど、いちばん長く使う歯です。初めてのグラグラ:乳歯の生え変わりが始まります6〜7歳ごろ、下の前歯がグラグラして抜けていきます。「サメの歯」も、たいていは自然に落ち着きます。口を開けて寝る、いびきをかく口呼吸やいびきは、かみ合わせや顔の成長に影響することがあります。軽く考えずに、原因を調べましょう。6歳臼歯が生えそろったら、シーラントの時期6歳臼歯が完全に生えたら、すぐに溝をシーラントでふさぎましょう。奥歯のむし歯を防ぐ、とても効果的な方法です。

小学生

7歳:初めての矯正チェックの時期矯正歯科医は、7歳ごろに初めてのチェックをすすめています。ほとんどの子は様子を見るだけですが、早めのほうが対処しやすい問題もあります。フッ素洗口液も使えるようになります6歳から、飲み込まずに吐き出せるようになれば、むし歯になりやすい子はフッ素洗口液も選択肢になります。新しい奥歯に白や黄色のまだら模様?新しい奥歯や前歯のまだら模様、特にしみる場合はMIHかもしれません。早く見つかれば、ケアしやすくなります。8歳:上の前歯が生え変わります上の前歯4本が生え変わります。大きい、黄色っぽい、すき間があるのは正常です。ひとりみがきをテストする時期です。永久歯が抜けてしまったら1分1秒が大切です。根っこにはさわらずに、すぐに元に戻すか、牛乳に入れてすぐに歯科へ持っていきましょう。乳歯の奥歯を早く失ったら、場所を守りましょう乳歯の奥歯を早く失うと、近くの歯がすき間に倒れ込むことがあります。保隙装置が必要か聞いてみましょう。スポーツのときはマウスガードをサッカー、バスケットボール、武道、自転車など、ぶつかったり転んだりするスポーツにはマウスガードを。オーダーメイドがいちばん合います。10歳:奥歯と犬歯の生え変わり乳歯の奥歯は小臼歯に、乳歯の犬歯は永久歯の犬歯に生え変わります。グラグラの歯は無理に抜かないでください。炭酸・スポーツドリンク・エナジードリンクと酸蝕酸性の飲み物は、砂糖ゼロでも歯をすり減らします。食事と一緒に、ストローで飲み、歯みがきは少し待ってから。12歳臼歯が生えてきたら、2回目のシーラント11〜13歳のあいだに、いちばん奥に新しい奥歯が生えてきます。見落としやすいので、生えたらシーラントをしましょう。本格的な矯正治療を始める時期11〜13歳は、本格的な矯正治療を始める子が多い時期です。矯正装置をつけると、みがき方も変わります。12歳:永久歯28本がそろいますたいてい12〜13歳ごろに、永久歯28本がそろいます。一生使う歯なので、お子さま自身がケアを担う時期です。

10代

HPVワクチンとお口の健康HPVは、口の奥やのどのがんの主な原因のひとつです。ワクチンは11〜12歳での接種がすすめられています。思春期と歯ぐきの腫れ思春期のホルモンで、歯ぐきが歯垢に反応しやすくなります。出血したら、みがくのを減らさず、もっとていねいにみがきましょう。練習のあとは水を飲もう酸性で糖分の多いスポーツドリンクやエナジードリンクは、エナメル質をすり減らします。ふだんの運動なら、お子さまに必要なのは水だけです。たばこ・電子たばこ・ニコチンパウチ電子たばこやニコチンパウチもたばこです。リスクを伝え、お説教ではなく話し合いから始めましょう。歯のホワイトニングと口のピアス10代のホワイトニングは歯科医師と相談して決めましょう。舌やくちびるのピアスは、歯が欠けたり歯ぐきが下がったりするおそれがあります。親知らずをチェックする時期10代半ば〜後半の健診で、必要ならX線で親知らずを確認します。抜くかどうかは、1本ずつ判断します。くり返す嘔吐と歯の酸蝕くり返す嘔吐や逆流は、まず上の前歯の内側をすり減らします。歯科医師が最初に気づくこともあります。大人の歯科へ移る準備そろそろお子さまが自分で受診の予約をとり、歯の治療歴を説明できるようにしたい時期です。アプリの記録を一緒に書き出しましょう。18歳:一生続けたい5つの習慣1日2回のフッ素入り歯みがき粉、毎日のフロス、定期健診、糖と酸を控える、たばこはなし。一生続けたい5つの習慣です。

季節のケア