歯のカレンダー ブログ
歯科医師監修幼児(3〜6歳)

歯科のX線は子どもに安全?放射線の量と鉛のエプロンの推奨の変化

歯科のX線は放射線の量がごくわずかで、必要な撮影を省くとむし歯を見逃すことがあります。なぜ撮るのか、鉛のエプロンの推奨がなぜ変わったのか、保護者が聞いておきたい質問をまとめました。

ひと目でチェック

  • お口の中で撮る小さなX線は放射線がごくわずか
  • 鉛のエプロンについての考え方は2024年に変わりました
  • なぜX線が必要か、聞いても大丈夫です

歯科で「写真を一枚撮ってみましょう」と言われると、子どもが放射線を浴びても大丈夫なのか、心配が先に立ちますよね。以前は必ずつけていた鉛のエプロンを、最近はつけない歯科もあって、なおさら迷うと思います。歯科のX線がなぜ必要で、どのくらい安全なのか、何を聞けばいいのかをまとめました。

歯科のX線、どのくらい少ない?なぜ撮るの?

私たちはふだんから、地面や空気、食べものから出る自然の放射線を少しずつ浴びて暮らしています。お口の中に入れて撮る小さな写真1枚の放射線量は、ごくわずかです。あご全体を一度に撮るパノラマ写真でも、自然に浴びている放射線の数日分ほどです。

それでも、子どもは大人より放射線の影響を受けやすいものです。そのため今のガイドラインでは、本当に必要な撮影だけを、できるだけ少ない線量で撮ることが重視されています。X線は決まった時期ごとに撮る検査ではなく、診断のための道具です。年齢だけを理由に撮ることはなく、以前に撮った写真があればそれを活用します。

X線が必要なのは、目では見えない場所があるからです。ぴったりくっついた奥歯の間、歯の内側で広がっているむし歯、まだ歯ぐきの中にある大人の歯は、外からは見えません。必要な撮影を省くと、こうしたむし歯を見逃して、もっと大きな治療につながることがあります。

鉛のエプロンについての推奨は、最近変わりました。以前は歯科のX線を撮るとき、鉛のエプロンや甲状腺の防護カラーを必ずつけていました。2023年の米国口腔顎顔面放射線学会の勧告を受けて、2024年に米国歯科医師会は、子どもや妊婦を含むすべての患者に、これらをもうすすめないと発表しました。米国小児歯科学会も2025年にこれを取り入れています。理由は三つです。

撮影のときは、こんなふうに聞いて手伝ってあげましょう

気になることは、気軽に聞いてみてください。聞くのは失礼なことではありません。

子どもには、「カメラで歯の写真を撮るんだよ。ちょっとだけ動かなければ大丈夫」のように、短く落ち着いて説明してあげてください。お口にセンサーをくわえるときに戸惑うことがありますが、すぐに終わります。動かずにいられれば、撮り直しも減ります。

よくある質問

健診のたびにX線を撮らないといけませんか?

いいえ。奥歯の間のむし歯を見るバイトウィング撮影の間隔は、むし歯のリスクによって違います。リスクが高ければ6〜12か月ごと、低ければ12〜24か月ごとが一般的な目安です。

何歳からX線を撮るのですか?

決まった年齢はありません。年齢だけを理由に撮ることはなく、奥歯の間がくっついて目で見えない、むし歯が疑われるなど、確かめる理由があるときに歯科医師が決めます。

鉛のエプロンをつけてくれなくても、大丈夫なのですか?

最新のガイドラインでは、ふだんはつけなくてかまいません。つけている歯科も規定に従っている場合があるので、どちらの場合も歯科の案内に従えば大丈夫です。

放射線が心配なので、撮影を断ってもいいですか?

必要な撮影を断ると、目に見えないむし歯を見逃すことがあります。断るより、なぜ必要なのか、今撮る必要があるのかを聞いて、歯科医師と一緒に決めましょう。

妊娠中ですが、子どもの撮影のときにそばにいてもいいですか?

妊娠していることを前もって伝え、子どもを支える必要があるか、防護具が必要か、ほかの保護者が代わりにできるかを相談してみてください。

こんなときは歯科に相談しましょう

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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