お菓子がたくさんの季節、むし歯の心配を減らすには:量も食べ方もどちらも大切です
お菓子は、食べる量も食べ方もどちらも大切で、特にだらだら分けて食べないことがポイントです。一度に食べて終わりにするコツ、避けたいお菓子、残ったお菓子の管理方法をまとめました。
ひと目でチェック
- お菓子は量も食べ方もどちらも大切
- 1日中ではなく、決まった時間に1回
- 寝る前にみがいたら、あとは水だけ
ハロウィンや、スティック菓子を贈り合う日のように、お菓子が一度にどっさり集まる時期があります。子どもは大喜びですが、保護者はむし歯が心配になりますよね。お菓子をまったく食べさせないのは難しいので、歯にやさしい食べ方を知っておくと、気持ちがずっと楽になります。
食べる量も、食べる時間の長さも大切です
お口の中の細菌は、糖分を食べて酸をつくります。この酸が歯の表面を少しずつ溶かすのが、むし歯の始まりです。さいわい、だ液が酸を洗い流して歯の表面を再びかたく戻してくれますが、それには時間が必要です。
ですから歯にとっては、お菓子の量も食べる回数もどちらも大切で、特に分けて食べず、糖分が長くお口にとどまらないようにすることが大切です。お菓子を一日中ちょこちょこ食べていると、だ液が回復させるひまもなく、歯がずっと酸にひたっていることになります。ひとつぶ食べて、しばらくしてまたひとつぶ、という食べ方だと、そのたびに新しく酸がつくられるからです。同じ量でも、決まった時間に一度食べて終わりにするほうがずっとよいのです。ただし、一度に食べるならたくさん食べてもいい、という意味ではありません。「少しずつ分けて食べれば害が少ないだろう」という考えは、むしろ逆なのです。子どもにも「お菓子は決まった時間に一度に」と短く伝えると、覚えやすくなります。
お菓子の種類によっても違いがあります。
- 歯にくっつくお菓子:キャラメルやグミのようにべたつくものは、歯と歯のあいだや奥歯の溝に長くくっついています。
- 長く口に入っているお菓子:ロリポップやかたいあめは、溶けきるまでお口の中に糖分を流し続けます。
- すぐに溶けるもの:チョコレートはお口の中ですぐに溶けて、流れ落ちやすいほうです。選ぶなら、べたつくお菓子よりよい選択です。
一度に食べて、おしまいにしましょう
お菓子を禁止するより、食べ方のルールを決めてあげてください。ルールがはっきりしていれば、子どもとの言い合いも減ります。
- お菓子は食事のすぐあとか、決まったおやつの時間に一度だけ食べます。食事中はだ液がたくさん出るので、酸を洗い流すのに役立ちます。
- キャラメルやグミのようにくっつくお菓子、ロリポップのように長く口に入っているお菓子は避けます。4歳未満の子どもには、のどに詰まるおそれがあるので、かたいあめやくっつくお菓子、ガムをあげないでください。
- 食べたあとは、水を飲むか水でお口をすすぎます。
- 残ったお菓子は目につかないところにしまい、おやつの時間にだけ少しずつ出します。
- 寝る前はフッ素入り歯みがき粉でみがきます。3歳未満は米粒くらい、3歳以上はグリーンピース大を使います。
- 寝る前の歯みがきのあとは、水以外はとらないようにします。
シーズン初日の夜は特に要注意です。はしゃいで遅くまでお菓子を食べていると、歯みがきを飛ばしてしまいがちです。夕食のあとにその日の分を食べさせて、そのあとはお菓子を片づけ、いつもどおり歯みがきの時間を守ってあげてください。
子どもと一緒に、もらったお菓子を整理してみるのもおすすめです。好きなものをいくつか選んでもらい、残りは人に分けたり取り分けておいたりすると、子どもも自分で決めたという気持ちになれます。
保護者がよくしてしまう失敗は、お菓子の袋を子ども部屋や食卓の上に置いておくことです。目に入ると、一日中手がのびてしまいます。また、「今日はたくさん食べたから明日はひとつもだめ」のようなばらばらのルールより、毎日同じ時間に少しずつあげる一貫したルールのほうが、子どもにとっても歯にとってもよいのです。
よくある質問
一日にお菓子をいくつまであげていいですか?
決まった数はありませんが、量も回数もどちらも大切です。同じ量でも、決まった時間に一度に食べて終わりにすれば、歯への害は少なくなります。ただし、一度にたくさん食べてもいいという意味ではありません。
お菓子を食べたら、すぐに歯をみがかないといけませんか?
食べたあとは、水を飲むか水ですすいであげてください。そして一日のうちでいちばん大切なのは、寝る前のフッ素入り歯みがき粉での歯みがきです。
チョコレートなら好きなだけ食べてもいいですか?
チョコレートはお口の中ですぐに溶けて流れ落ちるので、べたつくお菓子よりはよい選択です。それでも糖分が入っているので、ほかのお菓子と同じように決まった時間に一度に食べ、食べたあとは水ですすいであげてください。
残ったお菓子がたくさんあります。
目につかないところにしまって、おやつの時間にだけ少しずつ出してあげてください。地域に残ったお菓子を集めるイベントがあれば、利用するのもひとつの方法です。
こんなときは歯科へ
- お菓子を食べるときに、歯がしみる、痛いと言うとき
- 歯に茶色や黒い点が見えるとき
- 歯の表面に白くにごった部分ができたとき
- べたつくお菓子を食べていて、詰めものやかぶせものがとれたとき
- お菓子のシーズンが終わったのに、前回の健診からだいぶたっているとき
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出典
この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。