歯のカレンダー ブログ
歯科医師監修よちよち期(1〜3歳)

キシリトールは子どものむし歯予防に本当に役立つ?今の根拠

キシリトールは砂糖より害の少ない甘味料ですが、むし歯の予防薬と考えるには根拠が弱いとされています。今の根拠、あめやガムをあげるときの注意点、犬がいる家庭での保管方法をまとめました。

ひと目でチェック

  • キシリトールは予防薬ではなく、害の少ない甘いもの
  • フッ素入り歯みがき粉と甘いものを減らすことが先
  • キシリトールは犬には危険。届かないところに

キシリトールのガムやあめを「歯にいいおやつ」と思っている保護者の方は多いと思います。子どもが甘いものを欲しがったときに、キシリトールの商品をあげれば大丈夫なのか気になりますよね。以前いわれていたことと今の根拠、そしておうちでどう考えればいいかをまとめました。

キシリトール、昔と今では何が違うの?

キシリトールは、砂糖の代わりに甘みを出す甘味料です。お口の細菌が砂糖のように簡単には酸に変えられないため、むし歯の原因になりません。そのため長いあいだ、むし歯を防ぐおやつとして知られてきました。

今では、考え方が少し変わっています。むし歯の「原因にならない」ことと、むし歯を「防いでくれる」ことは別の話です。研究をまとめると、キシリトールがむし歯を防ぐという根拠は一貫しておらず、弱いものです。

だからといって、指針の廃止はキシリトールが有害だという意味ではありません。「むし歯の予防薬」というより、「砂糖より害の少ない甘いもの」くらいに考えるのがちょうどいいでしょう。

よくある誤解も見ておきましょう。ママがキシリトールガムをかむと子どもにむし歯菌がうつりにくくなる、という話がありましたが、この効果もまだ結論は出ていません。また、キシリトールの商品だからといって、好きなだけ食べていいおやつというわけではありません。たくさん食べると、おなかが痛くなったり下痢をしたりすることがあります。

おうちでは、こんなふうに考えましょう

  1. むし歯予防の基本はフッ素入り歯みがき粉です。1日2回フッ素入り歯みがき粉でみがき、甘いおやつの回数を減らすことが先です。キシリトールは、この二つの代わりにはなりません。
  2. キシリトールのあめやグミを、わざわざ食べさせる必要はありません。効果が示されていないので、「歯にいいから」と別に用意する理由はありません。
  3. 甘いものをあげる機会があれば、害の少ない選択肢として考えます。砂糖入りのあめの代わりに選ぶ、という程度に使えば十分です。
  4. ガムは、子どもの年齢とかむ力をまず考えます。ガムは飲み込んだり、のどに詰まらせたりするおそれがあります。4歳未満の子どもにはガムやかたいあめをあげないでください。キシリトールガムは、飲み込まずにかんで吐き出せる年齢になってからにしましょう。
  5. たくさん食べさせないようにします。たくさん食べると、おなかが痛くなったり下痢をしたりすることがあります。

犬を飼っているご家庭では、かばんの中やテーブルの上、子どもが手に持っているガムのケースにも、もう一度気を配ってください。子どもが食べこぼしたあめを犬が拾って食べてしまうこともあります。

よくある質問

キシリトールガムは何歳からかんでいいですか?

4歳未満の子どもにはガムをあげないでください。それ以降も、子どもがガムを飲み込まずにかんで、吐き出せるかどうかが大切です。ガムはのどに詰まることがあるので、自信がなければまだあげないほうが安全です。心配なときは歯科や小児科に相談しましょう。

キシリトールのあめを食べれば、むし歯になりませんか?

キシリトールのあめやグミは、むし歯予防の効果が示されていません。砂糖のあめより害が少ないだけなので、フッ素入り歯みがき粉での歯みがきと、おやつの回数の管理はそのまま続けてください。

キシリトール入りの歯みがき粉はどうですか?

歯みがき粉を選ぶときにいちばん大切なのは、フッ素が入っているかどうかです。キシリトールが入っているかよりも、フッ素濃度と決められた量をまず確認しましょう。3歳未満は米粒くらい、3歳からはグリーンピースくらいの量です。

指針が廃止されたということは、キシリトールは有害なのですか?

そうではありません。廃止の理由は示されておらず、有害だという意味に受け取らないでください。ただ、たくさん食べるとおなかをこわすことがあるので、量には気をつけましょう。

こんなときは歯科を受診しましょう

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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