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歯科医師監修小学生

乳歯の奥歯を早く失ったら:保隙装置で永久歯の場所を守りましょう

乳歯の奥歯をむし歯で早く抜くと、隣の歯が傾いて永久歯の生えるスペースが狭くなることがあります。保隙装置が必要な場合と、つけて過ごすコツ、歯科に行くべきときをまとめました。

ひと目でチェック

  • 乳歯の奥歯は9〜12歳まで小臼歯の場所を守ります
  • 早く失った? その場で保隙装置について聞いて
  • 装置があるあいだはべたつくあめや氷をかむことは避けて

「どうせ抜ける乳歯なのに、そのまま抜いてはだめなのですか?」という質問をよく受けます。でも、乳歯の奥歯はただかむための歯ではなく、永久歯が生えてくる場所を取っておく役目もしています。乳歯の奥歯を早く失ったとき、なぜスペースを守る必要があるのか、何を聞けばよいのかをまとめました。

乳歯の奥歯は「席取り係」です

乳歯の奥歯は、9〜12歳ごろにその下で育った永久歯(小臼歯)に生え変わるまで、お口の中で場所を守っています。永久歯は乳歯の奥歯のすぐ下で育ち、時期が来るとその場所に上がってきます。

ところが、むし歯のせいで乳歯の奥歯を早く抜いたり、早く抜けたりすると、困ったことが起こる場合があります。歯には、すき間ができるとそちらへ少しずつ傾いたり動いたりする性質があるからです。両隣の歯がすき間に倒れ込むと、そのぶんスペースが狭くなり、あとで永久歯が上がってくるときに場所が足りなくなります。すると、永久歯がおかしな方向に生えたり、なかなか生えてこられなかったりすることがあります。

これを防いでくれるのが保隙装置です。すき間の両隣の歯が傾かないよう、そのスペースを押さえておく小さな装置です。お友だちが来るまで、隣の席にかばんを置いて席を取っておくのに似ています。ただ、歯を早く抜いたからといって、全員に装置が必要なわけではありません。どの歯を失ったか、子どもが何歳か、下の永久歯がどのくらい育っているかによって変わります。そのため、歯科医師がレントゲン写真で永久歯の状態を確かめて判断します。

自然にグラグラして抜けた乳歯は、永久歯がもうすぐ上がってくる時期になったということなので、ふつうは装置は必要ありません。

抜くより、まず治療です

いちばんよいスペースの守り方は、乳歯の奥歯を最後まで使うことです。乳歯の奥歯がむし歯になったら、抜くよりも治療して残すことが先です。「もうすぐ抜ける歯だから」と治療を先延ばしにすると、むし歯が深くなって、結局早く抜くことになりかねません。

すでに早く抜いてしまったなら、次のようにしてください。

  1. 歯を抜いたその場で、保隙装置が必要かどうか歯科医師に聞きます。
  2. 必要だと言われたら、あまり遅くならないうちに装置をつけます。待っているあいだに隣の歯が動くことがあります。
  3. 装置をつけたあとも、定期健診を欠かさないようにします。健診のときに、永久歯がどのくらい上がってきているかを確認します。

装置をつけて過ごすときのコツです。

装置がある側は、歯ブラシを小刻みに動かして、装置と歯のあいだ、装置と歯ぐきのあいだを順番にみがいてあげてください。子どもがひとりでみがく年齢でも、装置のまわりはみがき残しやすいので、ときどき仕上げで確認してあげるとよいでしょう。

保隙装置は、永久歯が生えてきたらはずします。いつはずすかは定期健診で永久歯の様子を見て決めるので、健診は必ず続けてください。

よくある質問

どうせ抜ける乳歯の奥歯でも、治療しないといけませんか?

乳歯の奥歯は9〜12歳まで、かむことと永久歯の場所取りの両方を担っています。むし歯を放っておくと、痛くなったり早く抜くことになったりするので、治療して残すことが先です。治療の方法はむし歯の状態によって違うので、歯科と相談してください。

歯を抜いたのに、保隙装置の話を聞いていません。

次の受診のときか、すぐに電話で、装置が必要かどうか聞いてみてください。抜けた場所や年齢、永久歯の育ち具合によっては必要ない場合もあるので、歯科の判断を聞いておくと安心です。

装置はどのくらいの期間つけるのですか?

下から永久歯が上がってくるまでつけます。時期は子どもによって違うので、定期健診で永久歯が生えてきたのを確認してからはずします。

装置をつけると、痛かったり不便だったりしませんか?

最初の数日は舌に当たったり違和感があったりしますが、たいていすぐに慣れます。歯ぐきに当たる、痛みが続くというときは、歯科に伝えてください。

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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