10歳、奥歯と犬歯が生え変わる時期:小臼歯が生える順番とグラグラの歯の扱い方
9〜12歳には、乳歯の奥歯八本が小臼歯に、乳歯の犬歯が永久歯の犬歯に生え変わります。生え変わる順番と、グラグラの歯を無理に抜いてはいけない理由、新しい歯のみがき方のコツをまとめました。
ひと目でチェック
- 9〜12歳で、乳歯の奥歯8本が小臼歯に生え変わります
- グラグラの歯を無理に抜かないで
- 新しい小臼歯は溝が深いので、ていねいにみがいて
前歯がすべて生え変わってひと息ついたころ、今度は横の奥歯と犬歯がグラグラし始めます。一度に何本もグラグラすることもあり、「こんなにたくさん抜けて大丈夫?」と思うかもしれません。10歳前後の歯の生え変わりと、グラグラの歯をどう扱えばよいかをまとめました。
奥歯と犬歯は、こんなふうに生え変わります
9〜12歳には、お口の横のほうの歯が順番に生え変わります。
- 乳歯の奥歯八本(上下左右に二本ずつ)が抜けて、そこに小臼歯(小さな奥歯)が生えてきます。
- 乳歯の犬歯が抜けて、永久歯の犬歯が生えてきます。下の犬歯は9〜10歳、上の犬歯は11〜12歳で、上のほうが遅めです。
まちがえやすい点がひとつあります。6歳ごろにいちばん奥に新しく生えてきた大きな奥歯は、はじめから永久歯なので抜けません。今回抜けるのは、その手前にある乳歯の奥歯です。
乳歯はただ抜けるわけではありません。下から永久歯が上がってくるにつれて、乳歯の根が少しずつ溶けていきます。根がほとんど溶けると、歯はグラグラして自然に抜けます。 ですから、グラグラしている期間は子どもが少し不便そうにすることもありますが、ほとんどは自然に解決します。
このころは、抜けたところと生えてくる歯がまじっているので、しばらくかみにくいことがあります。片側がかみにくいと反対側でかむようになりますが、少しのあいだなら大丈夫です。ときどき鏡の前で子どもと一緒に、新しい歯がどこから上がってきているか見てみてください。新しい歯はたいてい、抜けた乳歯の場所から上がってきます。乳歯が残ったままなのに、その横やうしろから新しい歯が割り込むように出てきているなら、歯科で確認してもらいましょう。時期や順番には個人差があるので、お友だちより少し早くても遅くても、たいていは正常です。
グラグラの歯と新しい歯は、こんなふうにケアします
グラグラしている歯は、次のように扱います。
- 子どもが舌や、きれいに洗った指でやさしく動かすのにまかせます。
- グラグラしている歯も、いつもどおりみがきます。痛むときは、そのまわりだけやさしくみがきます。
- 歯が抜けたら、清潔なガーゼを少しのあいだかんでもらって血を止めます。抜けたところを舌や指で何度もさわらないようにします。
- 何週間もグラグラしたままで食べにくそうなら、歯科で簡単に抜いてもらえます。
グラグラの歯があるときは、食事に少し気を配ってあげてください。かたいお肉やかたい食べ物は小さく切ってあげて、子どもが楽な側でかめるようにします。りんごのように前歯でかじる食べ物も、うすく切ってあげると食べやすくなります。グラグラの歯が食べ物にひっかかって抜けることもよくありますが、それも自然に抜けたということなので大丈夫です。
無理に引っぱってはいけないのには理由があります。根がまだ溶けきっていない歯を引っぱると、歯ぐきが裂けたり、根のかけらが歯ぐきの中に残ったりすることがあります。昔は糸で結んでドアノブにかけて抜く方法もよくありましたが、おうちで糸を結んだり引っぱったりすることはすすめられていません。
新しく生えた小臼歯は、かむ面の溝が深いです。溝に食べかすや歯垢がたまりやすく、むし歯になりやすいので、歯ブラシの毛をかむ面に立てて、溝の中までていねいにみがきます。生えたばかりでほかの歯より背が低いときは歯ブラシが届きにくいので、その歯だけもう一度みがいてあげるとよいでしょう。
この年齢の子どもは、ひとりでみがくことが多いです。それでも、たくさんの歯が生え変わるあいだは、ときどき保護者がのぞいて、新しい歯や抜けたところのまわりがきれいになっているか一緒に確認してあげてください。
よくある質問
一度に何本もグラグラしています。大丈夫ですか?
9〜12歳には乳歯の奥歯八本と犬歯が順番に生え変わるので、何本かが一緒にグラグラするのはよくあることです。子どもがよく食べていて、ひどく痛がっていなければ、様子を見て大丈夫です。
グラグラの歯が何週間も抜けません。
根が溶けきるまで時間がかかることがあります。何週間もそのままで食べにくそうなら、歯科で簡単に抜いてもらえるので行ってみてください。
上の犬歯がまだ生えてきません。遅いのでしょうか?
上の犬歯は11〜12歳で、下より遅く生えてきます。このころまで待ってみて大丈夫です。
永久歯がまったくないこともありますか?
まれに、生まれつき永久歯がないことがあります。これはレントゲン写真で確認できるので、乳歯が長く残っているときは、定期健診で相談してみてください。
こんなときは歯科で確認してもらいましょう
- 乳歯が残っているのに、その横やうしろから永久歯が生えてきているとき
- 13歳を過ぎても乳歯の奥歯が残っているとき
- グラグラの歯が何週間もそのままで、食べにくそうなとき
- 歯が抜けたところの血が止まらない、歯ぐきが腫れて痛むとき
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出典
- ADA · Eruption Charts (2024)
この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。