歯のカレンダー ブログ
歯科医師監修幼児(3〜6歳)

乳歯の奥歯のシーラント、必要?むし歯のリスクで決める溝の予防とフッ素塗布

乳歯の奥歯のシーラントとフッ素塗布は、すべての子どもに同じようにするものではなく、むし歯のリスクに合わせて決めます。シーラントとは何か、リスクの見方、おうちですることと歯科へ行きたいサインをまとめました。

ひと目でチェック

  • 乳歯の奥歯のシーラントはむし歯のリスクが高い子のためのもの
  • リスクが高い? 3〜6か月ごとのバーニッシュを相談
  • 麻酔も削ることもなし。塗るだけです

健診で「乳歯の奥歯にシーラントをしてみましょうか?」と言われると、迷いますよね。どうせ抜ける歯に必要なのか、痛くないのか、よその子はしなかったと聞いたのになぜうちの子はすすめられるのか、気になると思います。シーラントとフッ素塗布をどんな基準で決めるのかをまとめました。

シーラントとは?どんな子にするの?

奥歯のかむ面には、くぼんだ深い溝があります。この溝は歯ブラシの毛が奥まで入りにくく、食べものや細菌がたまりやすい場所です。シーラント(歯の溝を埋める予防処置)は、この溝をうすい樹脂でふさいで、食べものや細菌が入りこまないようにする予防の処置です。

シーラントの効果は、大人の奥歯でよく知られています。乳歯の奥歯にもすることができますが、すべての子どもに同じようにするのではなく、むし歯のリスクが高いときにします。フッ素塗布も同じで、子どもごとにむし歯のリスクに合わせて間隔を決めます。

むし歯のリスクは、ひとつのことだけでは決めません。歯科では、次のようないくつかのことをあわせて見ます。

「乳歯は抜ける歯だから大丈夫」という考えは、よくある誤解です。乳歯の奥歯は10〜12歳まで使う歯なので、この時期にむし歯ができると、子どもがかなり長い間つらい思いをすることがあります。乳歯は表面が薄くむし歯が速く広がりやすく、痛くて片側だけでかんだり、うまく食べられなくなったりすることもあります。

また、この年齢はいちばん奥の乳歯の奥歯の後ろで、最初の大人の奥歯が生える準備をしている時期です。そのため健診では、乳歯の奥歯の状態とお口のスペースをあわせて見ます。今乳歯の奥歯をしっかり守っておけば、もうすぐ生える大人の奥歯にもよい環境をつくってあげられます。

健診の前後に、こんなことを心がけましょう

  1. 定期健診で、子どものむし歯のリスクを一緒に評価してもらいます。ふだんのおやつや歯みがきの習慣を正直に伝えると、判断の助けになります。
  2. リスクが高ければ、乳歯の奥歯のシーラントと、3〜6か月ごとのフッ素塗布について相談します。
  3. リスクが低ければ、フッ素入り歯みがき粉で1日2回みがき、おやつの時間を守ることで十分な場合もあります。3歳以上は歯みがき粉をグリーンピースくらいの量使います。おやつや甘い飲みものは決まった時間だけにして、その間は水を飲ませてあげてください。
  4. シーラントをしたら、健診のたびにとれていないか確認してもらいます。

シーラントは、麻酔も歯を削ることもなく、歯をきれいにしてから塗るだけです。そのため、子どもが怖がることはほとんどありません。歯科に行く前には、「歯にうすいバリアを塗ってもらうんだよ」のように、短く気軽に伝えてあげてください。

よくある失敗は、シーラントをしたあとに歯みがきが手ぬるくなってしまうことです。シーラントがふさぐのは、かむ面の溝だけです。歯の横の面や奥歯の間はそのままなので、歯みがきとフロスはこれまでとまったく同じように続ける必要があります。

よくある質問

シーラントをすれば、むし歯にならないのですか?

かむ面の溝のむし歯を防ぐのには役立ちますが、横の面や奥歯の間のむし歯は防げません。歯みがきとおやつの管理は、引き続き必要です。

シーラントはとれることもありますか?

かむ力で一部がとれることがあります。だから健診のたびに確認してもらい、必要なら歯科でまた塗ってもらいます。

フッ素塗布とは何ですか?

歯の表面にフッ素を塗って、表面をかたくする予防の処置です。むし歯のリスクが高ければ、3〜6か月ごとに受けることを相談しましょう。

もうすぐ生える大人の奥歯にもシーラントをしますか?

はい、大人の奥歯はシーラントの効果がよく知られている歯です。6歳前後に生える最初の大人の奥歯は、すっかり出てきてからシーラントをします。処置のあいだ乾いた状態に保つには、かむ面全体が見えている必要があるからです。むし歯のリスクが高い場合は、完全に生える前でも別の一時的な保護(グラスアイオノマーのシーラントなど)をすることがあるので、新しい奥歯が見えてきたら歯科に相談しましょう。

シーラントはしなくていいと言われました。うちの子は大丈夫ということですか?

むし歯のリスクが低いと判断されたということなので、安心してかまいません。ただ、リスクは習慣によって変わることがあるので、健診のたびにまた見てもらいましょう。

こんなときは歯科を受診しましょう

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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