歯のカレンダー ブログ
歯科医師監修幼児(3〜6歳)

奥歯の間のむし歯は目に見えません:子どものフロスのやり方とバイトウィングX線

乳歯の奥歯どうしがくっついているところは歯ブラシが届きにくく、その間にむし歯が隠れます。保護者がしてあげるフロスのコツ、よくある失敗、健診でバイトウィングX線について聞く理由をまとめました。

ひと目でチェック

  • くっついた奥歯のあいだのむし歯は見えません
  • 奥歯のあいだは1日1回フロスを。今は保護者がしてあげて
  • 健診でバイトウィングX線について聞いてみましょう

歯もしっかりみがいてあげていて、見た目もなんともなかったのに、健診で「奥歯の間にむし歯があります」と言われて驚く保護者の方はたくさんいます。奥歯の間は、歯ブラシが届かず、目にも見えない場所です。なぜそうなるのか、おうちでどう守ってあげられるのかをまとめました。

奥歯がくっついているところには、歯ブラシが届きません

乳歯20本は、たいてい2〜3歳(24〜33か月ごろ)のあいだに生えそろいます。奥歯どうしがぴったりくっついているところは、歯ブラシが届きにくくなります。こうして接している面には、歯ブラシの毛が入りません。どんなにがんばってみがいても、その間にはさまった食べかすや歯垢は残ったままです。

問題は、ここにむし歯ができても外からは見えないことです。むし歯は接している面から始まって歯の内側へ広がるので、上から見ても何ともないように見えます。外から穴が見えたり、子どもが痛がったりするころには、もうかなり進んでいることが多いのです。乳歯は表面が薄くむし歯が速く広がりやすいので、なおさらです。四歳ごろから奥歯の間のむし歯がよく見つかるのも、このためです。

そこでこの時期には、二つのことが必要になります。おうちではフロスで接している面をきれいにすること、歯科では必要に応じてバイトウィング(咬翼法)X線撮影で見えないところを確かめることです。

1日1回、保護者がフロスをしてあげましょう

奥歯の間は、1日1回フロスできれいにしてあげます。子どもはまだ手先が不器用でひとりでは難しいので、保護者がしてあげてください。寝る前の歯みがきと一緒にすると、習慣になりやすくなります。フロスは歯みがきの前でもあとでも、ていねいにできていれば大丈夫です。

  1. 子どもをひざに寝かせるか、保護者が子どもの後ろに立って頭を体にもたれさせます。
  2. 持ち手のついたフロス(Y字型)を使うと、小さなお口の中でも扱いやすくなります。
  3. フロスを歯の間に当て、前後にやさしくこするようにして入れます。上からパチンと押しこんで歯ぐきに当たらないようにします。
  4. 歯ぐきの近くでフロスを片方の歯にそわせ、包みこむように上下に動かし、となりの歯も同じようにきれいにします。
  5. 上下・左右の奥歯の間を、順番にきれいにしていきます。

べたつくおやつを食べたあとは、水でお口をすすがせてあげてください。最初の数日は、子どもが慣れなかったり、歯ぐきから少し血がにじんだりすることがあります。力を抜いて続けていけば、だんだん慣れていきます。はじめからすべての奥歯の間をやろうとするより、子どもががまんできる分だけにして、毎日同じ順番で続けましょう。終わったら「今日も歯のすき間のおそうじ、おしまい!」と短くほめてあげると、嫌がりにくくなります。

よくある失敗は、「まだ小さいからフロスはあとで」と先のばしにすることです。奥歯の間がくっついているのにまだフロスをしていないなら、今が始めどきです。もうひとつは、フロスを強く押しこむことです。フロスは痛くないのがふつうです。子どもが痛がるなら、力が入りすぎています。

よくある質問

バイトウィングX線撮影は、どんな検査ですか?

子どもが小さなフィルムやセンサーを軽くかんで、奥歯のあたりを撮る小さな撮影です。奥歯の間や歯の内部が見えるので、目に見えないむし歯を見つけるのに使われます。

子どもが放射線を浴びても大丈夫ですか?

バイトウィング撮影の放射線の量は、とても少ないものです。撮るかどうかや間隔は、むし歯のリスクに応じて歯科医師が決めます。現在のガイドラインでは、鉛のエプロンや甲状腺の防護カラーはふだんは必要ないとされていますが、医療機関の規定によって使うこともあります。

奥歯の間にすき間があっても、フロスは必要ですか?

すき間が十分にあれば歯ブラシが届き、目でも見えるので、それほど急ぎません。ただ、食べものがはさまったらフロスで取ってあげて、奥歯がくっついているところは毎日してあげてください。

水でよくすすげば、フロスの代わりになりませんか?

水ですすぐと、べたつく食べかすを減らすのには役立ちます。でも、接している面についた歯垢はすすぐだけでは取れないので、フロスが別に必要です。

子どもがひとりでフロスをできるのは、いつごろですか?

手先が十分に育つ必要があるので、かなり時間がかかります。それまでは保護者がしてあげて、子どもがやりたがったらやらせてみてから、保護者が仕上げをしてあげてください。

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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