歯のカレンダー ブログ
歯科医師監修よちよち期(1〜3歳)

子どもが転んで乳歯をけがしたら:抜けた・グラグラする前歯の応急対応

転んで乳歯をけがしても、たいていは様子を見ますが、歯科でのチェックは欠かせません。抜けた乳歯を元に戻さない理由、状況別の対応、救急外来が先のサインと、あとから気をつけたい変化をまとめました。

ひと目でチェック

  • 抜けた乳歯は絶対に元に戻さないで
  • グラグラ、めり込み、ずれ? できるだけ早く歯科へ
  • 意識を失った、吐いている、ひどくぼんやり? 救急が先

歩いたり走ったりし始めると、転んで口をぶつけることはよくあります。血が出て子どもが泣くと、保護者もびっくりして何から始めればいいかわからなくなりますよね。乳歯をけがしたときに落ち着いてすることと、すぐに歯科や救急外来に行くべきサインをまとめました。

乳歯をけがすると、どんなことが起きるの?

よちよち歩きを始めて走り回る時期には、前に転んで上の前歯をけがすることがよくあります。けがの形はいろいろです。歯がグラグラする、歯ぐきの中にめり込む、前後に押されて位置がずれる、すっぽり抜けてしまう、ということもあります。歯が欠けたり、くちびるや歯ぐきが切れたりすることもあります。

乳歯のけがは、ほとんどが様子を見ながら自然に治るのを待ちます。それでも歯科でのチェックが欠かせない理由があります。乳歯のすぐ下で、大人の歯(永久歯)のもとが育っているからです。見た目は大丈夫そうでも、根やその下がけがをしていないかは、歯科で診ないとわかりません。

けがのあと数週間のうちに、歯が灰色や黄色、ピンクっぽく変わることがあります。驚きやすいのですが、色が変わっただけですぐに治療することはありません。数週間から数か月かけて薄くなり、元の色に戻ることもあります。ただ経過は見守る必要があるので、健診のたびに見せてください。

こんなとき、保護者がよく迷うことがあります。

けがをしたときは、こうしましょう

  1. まず子どもの様子を見ます。意識を失った、吐いている、ひどく眠そうにしている、というときは、歯より頭のけがが先です。すぐに救急外来を受診してください。
  2. 血が出ていたら押さえます。清潔なガーゼかタオルで、血が出ているところをじんわり押さえます。お口の中は出血が多く見えますが、たいていは押さえると止まります。
  3. お口の中を見ます。子どもが少し落ち着いたら、上くちびるをそっとめくって、前歯と歯ぐきを見ます。歯がグラグラしていないか、めり込んでいないか、位置がずれていないか、抜けていないかを確かめます。
  4. 抜けた歯を探します。すっぽり抜けた乳歯は元に戻しません。見つかったら、歯科に持っていって見せましょう。見つからないときは、抜けたのか歯ぐきの中にめり込んだのかを歯科で確かめる必要があるので、そのことを必ず伝えてください。
  5. グラグラ・めり込み・ずれがあれば、できるだけ早く歯科へ。それ以外のけがも、当日か翌日に歯科で確認してもらいましょう。
  6. 数日はやさしくケアします。やわらかい食べものにして、けがをしたところもやわらかい歯ブラシでそっとみがきます。けがをしたところを清潔に保つことが、治るのを助けます。

歯の色が変わったら、日付を書いて写真を残しておくといいでしょう。歯科で経過を見るときに役立ちます。

よくある質問

抜けた乳歯を元に戻してあげることはできないのですか?

乳歯は元に戻しません。戻すときに、すぐ下にある永久歯のもとを傷つけるおそれがあるからです。抜けた歯が見つかったら、歯科に持っていって見せましょう。見つからなかったときは、歯ぐきの中にめり込んでいないか歯科で確かめてもらいましょう。

歯が歯ぐきの中にめり込んでしまいました。どうすればいいですか?

できるだけ早く歯科を受診してください。めり込んだ程度や向きを確かめて、様子を見るか、ほかの処置が必要かを決めます。おうちで歯を引っぱったり押したりしてみないでください。

けがをした前歯が灰色になりました。神経の治療が必要ですか?

色が変わっただけで、すぐに神経の治療をすることはありません。時間がたつにつれて薄くなることもあります。ただ、歯ぐきにニキビのような膿のふくらみができた、腫れた、痛がるというときは、もう一度歯科を受診してください。

あとで永久歯にも問題が出ることはありますか?

乳歯のすぐ下に永久歯のもとがあるので、影響がないか見ていく必要があります。永久歯が生える時期になって初めてわかることもあるので、定期健診のたびにけがをした歯を見せ続けてください。

こんなときはすぐに受診しましょう

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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