歯のカレンダー ブログ
歯科医師監修新生児

新生児のお口の白いつぶと白い膜:エプスタイン真珠と鵞口瘡の見分け方

新生児の上あごや歯ぐきにできる小さな白いつぶは、たいてい自然に消えていきます。そのままでいい白いつぶと、ふいても取れにくい白い膜「鵞口瘡」の見分け方をまとめました。

ひと目でチェック

  • 白いつぶは自然に消える小さな袋です
  • 押したりつぶしたりしないで、そのままに
  • ふいても取れない白い膜は鵞口瘡かもしれません

赤ちゃんのお口をのぞいて白い点や白い膜を見つけると、驚いてしまいますよね。歯が生えてきたのか、病気なのか、迷ってしまうと思います。新生児のお口によく見られる白いつぶと、受診が必要なこともある白い膜の見分け方をまとめました。

粟つぶのような白いつぶは、よくあることです

新生児の上あごの真ん中や歯ぐきに、粟つぶのように小さな白いつぶが見られることはよくあります。赤ちゃんのお口ができるときに残った組織が、小さな袋のようになったものです。こうした袋を嚢胞(のうほう)といいます。

できる場所によって名前が変わります。

名前は違っても、保護者の方がすることは同じです。三つとも痛みはなく、治療も必要ありません。たいていは生後数週間から数か月のうちに、自然につぶれたり消えたりします。歯ぐきのてっぺんにできると歯が生えてきたように見えることもありますが、歯が生えているわけではありません。

もうひとつ、まぎらわしいものがあります。舌やほおの内側をおおう白い膜です。ほとんどは授乳のあとに残ったミルクのかすですが、ときにはカビの一種がお口の中で増えた鵞口瘡(がこうそう)のこともあります。鵞口瘡はカッテージチーズのように白くおおわれ、なかなかふき取れないのが特徴です。

つぶはそのままに、白い膜はそっとふいて確かめて

白いつぶを見つけたら

  1. しぼったり、ひっかいたり、つぶしたりせず、そのままにします。さわると傷ができて、かえって痛むことがあります。
  2. 写真を撮っておき、大きさが変わらないか数日おきに見比べます。
  3. いつもどおり、授乳のあとは湿らせたガーゼで歯ぐきをやさしくふいてあげます。

白い膜が見えたら

  1. 清潔なガーゼを水で湿らせて指に巻き、そっとふいてみます。
  2. 簡単に取れれば、ミルクのかすの可能性が高いです。
  3. なかなか取れない、またはふいたところが赤い・出血するときは、鵞口瘡が疑われます。そのときはそれ以上こすらず、手を止めましょう。
  4. 赤ちゃんがおっぱいやミルクを飲みたがらない、なかなか治らないおむつかぶれが一緒にある、ということがないかも見てください。鵞口瘡と一緒に出ることがあります。

鵞口瘡が疑われるときに、おうちでできるケアもあります。哺乳びんの乳首やおしゃぶりは、使うたびに洗って消毒しましょう。母乳育児中なら、ママの乳首が痛んだり切れたりしていないかも確認してください。ママと赤ちゃんの間でうつし合うことがあるので、一緒に治療することもよくあります。

保護者の方がやってしまいがちなのが、薬局で買った薬をまず塗ってみることです。鵞口瘡の薬は、赤ちゃんの月齢によって使えるものが違います。市販薬を自己判断で塗らず、小児科で確認してください。

よくある質問

白いつぶは、歯が生えてくるサインですか?

いいえ。お口ができるときに残った組織が小さな袋になったもので、歯とは関係ありません。たいていは生後数週間から数か月のうちに自然に消えます。

つぶが何週間もそのままです。大丈夫でしょうか?

消える時期は赤ちゃんによって違い、数か月かかることもあります。痛がらず大きさも変わらなければ、見守って大丈夫です。だんだん大きくなるようなら、受診してみましょう。

舌が白いのですが、ミルクなのか鵞口瘡なのかわかりません。

清潔な湿らせたガーゼで、そっとふいてみてください。簡単に取れればミルクの可能性が高く、なかなか取れない、ふいたところが赤いというときは鵞口瘡かもしれません。迷ったら、小児科で確かめてもらうのがいちばん確実です。

鵞口瘡なら、ママも治療が必要ですか?

母乳育児中なら、ママと赤ちゃんを一緒に治療することがよくあります。ママの乳首が痛む、切れているというときは、受診のときにあわせて伝えてください。

こんなときは小児科か歯科へ

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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