歯のカレンダー ブログ
歯科医師監修幼児(3〜6歳)

口を開けて寝る子ども・いびき:口呼吸が歯並びに与える影響とチェックポイント

いつも口で呼吸している、毎晩いびきをかくという子どもは、歯並びや顔の成長に影響が出ることがあります。その理由と、何晩か様子を見るコツ、受診が必要なサインをまとめました。

ひと目でチェック

  • 何晩か、口呼吸といびきをメモしてみましょう
  • いつも口で呼吸していると、上あごが狭く高くなることも
  • 寝ているあいだに呼吸が止まっているよう? 早めに受診を

寝ているお子さんの顔をのぞくと、口が少し開いていたり、小さな体から思ったより大きないびきが聞こえたりすることがあります。かわいらしく見えて見過ごしがちですが、毎日続いているなら一度よく見てあげたいところです。口呼吸といびきがなぜ大切なのか、おうちで何を見ればよいのかをまとめました。

口で呼吸すると、お口の中や歯並びが変わります

人はもともと鼻で呼吸します。ところが、鼻炎や大きな扁桃腺・アデノイド(鼻の奥にある扁桃)のせいで鼻がよく詰まると、子どもは自然と口で呼吸するようになります。

口を開けて呼吸していると、舌が下がった位置になります。 ふだん舌は上あごにくっついて、内側から上あごを支えています。舌が下がっていると、その支えがなくなります。すると、上あごが狭く高い形に育ちやすくなります。その結果、上の歯が前に出たり、歯列が狭くなったりすることがあります。子どものあごや顔はまさに成長中なので、この習慣が長く続くと、成長の方向にも影響することがあります。

口呼吸はむし歯とも関係があります。口が開いているとお口の中が乾き、だ液が歯を洗い流して守る力が弱まります。そのため、口で呼吸する子どもはむし歯ができやすくなります。

いびきも軽く考えないでください。かぜをひいている数日なら、誰でもいびきをかくことがあります。でも、毎晩いびきをかく、よく目を覚ます、昼間に眠そうにしている、集中しにくいというときは、寝ているあいだに気道が狭くなっているのかもしれません。ぐっすり眠れないと、昼間に疲れやすく、イライラしたり落ち着きがなく見えたりして、性格やくせの問題と誤解されることもあります。夜の様子と昼の様子をあわせて見ることが大切なのはこのためです。

何晩か、こんなふうに様子を見てください

  1. 何晩か、寝ているお子さんをそっとのぞいて、口が開いていないか、いびきをかいていないかをメモします。
  2. 呼吸が一瞬止まって、そのあと大きく息を吸い込むことがないか、よく寝返りを打ったり目を覚ましたりしていないかも書いておきます。
  3. 朝すっきり起きられるか、昼間に眠そうにしていたり落ち着きがなかったりしないかを見ます。
  4. 昼間も口がぽかんと開いている、唇がよく荒れるという場合も、メモしておいて健診のときに伝えましょう。
  5. 必要なら、いびきの音を短く録音しておきましょう。受診のときに説明しやすくなります。

お口が乾きやすいので、歯みがきと水分補給にいつも以上に気を配ってあげてください。寝る前の歯みがきは保護者が仕上げをして、昼間も水をこまめに飲ませましょう。

よくある失敗は、子どもに「口を閉じて」と言うだけで終わってしまうことです。鼻が詰まっていると、子どもも口を閉じるのは難しいのです。くせを直そうとする前に、なぜ口で呼吸しているのか、まず原因を探すことが大切です。原因がわかればそれに合った治療を受けられますし、成長のさかんな時期なので、早めに確認しておくことが歯並びや成長のためにも役立ちます。

よくある質問

かぜをひいたときだけ口を開けて寝ます。大丈夫ですか?

鼻が詰まっている数日のあいだ口で呼吸するのはよくあることです。かぜが治ったあとも口が開いていたり、いびきが続いたりするなら、受診してみてください。

歯ぎしりもして、いびきもかきます。関係はありますか?

寝ているあいだの歯ぎしりといびきが一緒に見られることもあります。ただ、歯ぎしりがあるからといって、必ず睡眠中の呼吸に問題があるわけではありません。いびきがほぼ毎日なら、小児科で確認してもらいましょう。

歯科でもこうしたことがわかりますか?

歯科では、上あごの形や歯並び、扁桃腺の大きさから、睡眠中の呼吸の問題を疑うことがあります。診断と治療は、小児科や耳鼻科と一緒に決めていきます。

いびきは何科で診てもらえばいいですか?

まずは小児科で相談すれば大丈夫です。小児科では、いびきを子どもの診察で確認する症状のひとつとしてとらえ、必要に応じて睡眠の検査をすすめることもあります。鼻詰まりが多いなら、耳鼻科で扁桃腺やアデノイドを調べてもらいます。

歯列が狭くなっていたら、矯正で治せますか?

歯並びの問題は歯科で相談できます。ただ、鼻が詰まる原因がそのままだと、また口で呼吸するようになってしまうので、原因の治療も一緒に進める必要があります。

こんなときは受診しましょう

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出典

この記事の情報は一般的な教育を目的としたもので、歯科医師による診療に代わるものではありません。お子さまの状態については歯科医師にご相談ください。

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